私達建築家の仕事は、建物を造る事です。それは、町並みを創る事につながります。
そして視点を変えると、これまでの歴史/思い出を壊している事にもなります。
山や海の自然環境にも、影響をおよぼしているかもしれません。
長年住み慣れた建物を壊すのは、哀しい事です。これまで住んでいた軌跡もなくなります。
母校が、変わった時も、生まれ島が変わった時も、記憶の再現をする場所がなくなります。
子供の頃の自分を思い出す場面をなくし,そのころの自分を忘れたりしていませんか?。
道を広く、平らな土地を造成し、利便性を優先しすぎて、その土地から聞こえてくるもの、
感じる物がないからです。個々の建物が強すぎて統一された町並みは造れません。
どこでも同じ街になり、愛着もうすれます。
地形の記憶や、場所の力(ゲニウス・ロキ)を残す事も私達の仕事だと考えます。
場所の力を読みとり、新しい建物に反映していく、繋いでいくことが、大事だと思います。
そうする事により、地域性が育まれ、文化も残っていくのではないかと思います。
記憶を残す事も、比較する事も必要です、次の世代への資料として! (根路銘安史)