下ヌ東門ガー(シタヌアガリジョウガー)

『那覇市の文化財1989』那覇市教育委員会よりp100

首里金城町の金城橋の北東方およそ120m先の斜面の南端に位置する共同井戸である。17世紀の首里古地図にはこの井戸の位置に○印がつけられ、井戸を表わしていると考えられる。

構造は斜面をL字型に削り、小型の三日月型に掘り下げて内側を石積みで固め、孤に当たる部分に井戸口を三方から囲むようにして土留めの石を積み、弦に当たる部分に水汲み場の石敷き広場を設けてある。石敷広場は上下二段に分けられ、下段の広場は井戸から溢れ出る水を溜めて選択や芋荒いなどができるようになっている。

小型の共同井戸ではあるが概して均斉がとれ、風情があり、地域住民の飲料水だけでなく日常生活とも深く係わっている井戸である。

『那覇市の文化財1989』那覇市教育委員会よりp100

トタン屋根を撤去し、水道管を見えなくし、石垣の壊れたところを補修しました。