沖縄市比屋根で完成した二世帯住宅の見学会を終了しました。

 外部「コンクリート打ち放し仕上」

 内部「天井・壁:漆喰仕上/床:杉板」で仕上げ、屋上は緑化しています。

(後日写真貼付します)

*見学を希望される方は、19日(金)までにメールにて、住所・氏名・連絡先・参加人数を明記の上、お申し込みください。

案内図を返信します。

日時:12月22日(土曜日) 午後1時〜5時

場所:沖縄市比屋根

『ひび割れのないコンクリートのつくり方』を実践。

スランプ8センチの硬いコンクリートで打設しています。 

*見学会では、建物内部/外部とも汚さないように、見学お願いします。

*駐車場はありません、(近所迷惑にならないように各自の責任で路駐)。

御了承お願いします。

アトリエ・ネロ 098-889-0103

打設報告

5月16日に沖縄市比屋根で、スランプ8センチでのコンクリートを打設しました。 沖縄は、梅雨で朝から雨。

延期しても沖縄に5台しかないポンプ車(プツマイスター)西銘ポンプと優秀な打設職人(南栄開発 森本誠チーム16人)が次の晴れの日に呼べない事と、1週間以上の延期になるならと、思いきって打設開始。

30-8-20-N (有)コザ生コン工業

スランプ8センチ 空気量3.5% 塩化物量0.04kg/m3

筒先に50ミリバイブレーター3台+40ミリバイブレーター1台。

後方50ミリバイブレーター1台。

再振動長柄の40ミリバイブレーター2台。

壁用バイブレーター2台。

階段から打設したが、職人からもっとコンクリートを硬くしてくれとの要望で、実質6センチ近くでの打設となった。

雨の中、熱心な見学者20人の方が来られました。

一般的な感想は、

思ったより堅くないね!

自分たちも出来そうだ。

バイブレーターの数が多い。

コンクリートをこんなに踏み固める。等々・・・

少しすると晴れ、絶好の打設日和。午後に入ると、型枠が乾き散水。

しかし、最後にどしゃ降り・・・、ブルーシートで被い、雨水が入らないようにし、表面水は、スポンジで吸い取る。

柔らかい部分には、粗骨材を撒き、足踏みし締め固めた。

残念ながら左官の仕上は出来なかったが、

今回は、スラブ上面は、仕上面ではない。左官補修で対応。

反省点 

1, バイブレーターの傷が多い。

2, ベニア汁(赤い色)が、パネルの継ぎ目からでてきた。

3, 再振動締め固めの最後のエアーを抜けきれてない部分がある。

4, 浮き型枠の固定が弱い。(大工)

5, 型枠の角締めが弱い。(大工)

6, 鉄筋のスペーサー(上部くさび)の数がすくなすぎた。(鉄筋工)

7, 雨水が入り込み、上部から白く変色した部分がある。等々

スランプ8センチで打設したピンホールのない密実な表面

 

結果として、適度な雨の日の打設は、型枠表面を湿らせ、温度を下げ、表面の仕上がりは良い事がわかった。

晴れた日でも、ジェッターでの型枠や、鉄筋への散水の必要性を実感する。

しかし、色のむらがある部分がある。打設後にレイタンス等が雨水と一緒に型枠の間に入らないようにする事が必要だ。

コンクリート表面を雨で叩かれないように準備をする等。(今回は、雨でブルーシートが破けた)

大雨でもスランプを堅くし、シート等でテントを張り打設すると強度的に問題はなさそうである。

(雨水の巻き込みがない、表面を逃げていくだけ)

スランプ8センチでの打設でも50ミリのバイブレーターで流動化させ、締め固める事で、問題なく打設可能である。

12センチとの差は、硬化時間(再振動や、踏み固め)が、早い。

50ミリのバイブレーターを@20センチで筒先、後方、再振動と、とことん入れても分離が少ない。

分離での上部でのモルタル分の心配(粗骨材を撒く量)が少ない。色むらも少ない事がわかった。

これからは、複雑な形でなければ、スランプ8センチでの取組が必要となる。

今回配合計画書では、スランプ8センチの水の量161kg、スランプ12センチの水の量168kgと7kgの差があった。70m3のコンクリートを打設したので、490kgの水が絞れたことになる。

雨水の混入を考えてもその数分の一もないと思う。コンクリートの品質の問題はない。スランプ15や18の配合計画書を取っていないので比較できないが、その倍の水が、ピンホールや、水ミチ等の悪い部分を生み、または、上部のスラブ部分等に集まり、実質のコンクリートの強度差を生み出す。

今度は、粗骨材を比較してみるスランプ8で1004kg、スランプ12で996kgと、8kgの差である。70m3で560kgの粗骨材が多く入ったことになる。水が少なくなった分、骨材が多くなっている事がわかる、密度が高くなって品質の良いコンクリートとなる。

亜熱帯の沖縄では、雨が多く(スコール等)、また、太陽の熱が問題となる。生コンは、堅くして打設し、散水によって、型枠、鉄筋、空気の温度を下げ、型枠や鉄筋の表面を湿らす事が重要である。

そして、バイブレーターで液状化し、締め固め、密度を高める、その後は、コンクリート表面をビニール等で水養生して表面をガラス質にする事で、高品質なコンクリートが出来上がる。

                   根路銘 安史

           現場担当/写真  水上  浩一

         施工:平良建設 現場代理人 疋田拓也

配合報告書24-18-20-N(プラントも強度も異なる)が出てきたので比較してみる。30-8-20-Nとの比較

種類 30-8-20-N 30-12-20-N 24-18-20-N
セメント 346 361 318
161 168 181
細骨材(海砂) 249 242 593
細骨材(砕砂) 580 564 254
粗骨材 1004 996 942
水セメント比 46.5% 46.5% 57.0%
細骨材率 45.7% 45.2% 48.1%
30-8-20-Nとの比較
セメント 0 15(1050) -32(-2240)
0 7(490) 20(1400)
細骨材(海砂) 0 -7(490) 244(17080)
細骨材(砕砂) 0 -16(-1120) -326(-22820)
粗骨材 0 -8(-560) -62(-4340)
2340kg/m3 2330kg/m3 2288kg/m3

*()は、70m3打設した比較、水は、1400kg多く、粗骨材は、4340kg少ない。

沖縄市比屋根で、スランプ8センチでのコンクリート打設見学会を修了しました。

1階躯体(2階スラブ)外部打ち放し仕上。

見学希望者は、住所/氏名/参加人数/電話番号を

15日までにメールにて申し込みお願いします。

案内図を返信します。定員20人(先着順)

日時:5月16日(水曜日) 午前8時半〜午後5時

場所:沖縄市比屋根

*ヘルメット持参して下さい。

*足踏みを体験したい方は、長靴も持参して下さい。

*見学会では、現場の職人の迷惑にならないように、見学お願いします。

*駐車場はありません、(近所迷惑にならないように各自の責任で路駐)。

*天候や、作業の進行状況によって日程の変更がある場合があります。

御了承お願いします。

スランプ8センチの硬いコンクリートで打設。 

アトリエ・ネロ

098-889-0103

良質なコンクリートとは?

密度を高めるほど良質で、露出面の密度が耐久性を決定する

配合計画(耐久的コンクリートを構築)

・水セメント比50%以下    :強度・耐久性を確保する

・スランプ12センチ以下    :材料の分離を抑える

・単位水量170kg/m3以下    :乾燥収縮ひび割れを抑える
・単位セメント量320kg/m3以上 :ガラス質を確保する

・細骨材率40%以下が目安   :耐久性を高める

(私の事務所では細骨材率がまだクリアできていません)

ひび割れのないコンクリートのつくり方の実践

*水の少ない硬い生コンを使用する。

*硬い生コンをイブレーターで液状化させながら蜜実に充てんする

再振動やタンピングで水や空気を追い出す

打ち継ぎ部を処理して一体にする

*脱型後も養生をして水の蒸発を防ぐ

(岩瀬式打設方法)より